──クリエイターとして立とうと思ったときに、制作会社に就職できなかったのはひとつの「挫折」だったのでしょうか。
竜騎士 私にとっては挫折でしたね。新卒でゲーム制作会社に落ちて。これでダメならこの業界では働けない、と思っていたんですよ。「中途採用」なり「浪人」というあり方すら浮かんでこなかった。クリエイティブな業界を諦めようと公務員になったのですが、2年、3年が経つと、沸々とした思いがこみ上げてきたんです。やはり自分はものを作らなければ生きていけない、と。このままではたとえ死んでも、自分の痕跡が何も残らない。そう気付いたある日、悲しくなって。自分が確かにここにいたという何かを残したいと、焦燥感ともフラストレーションともつかない感情が湧き上がった。20代中盤の頃でした。しかし何を作ったらいいかがわからない。マンガは描いてみたけどダメだったし、アニメとゲームもモノにならなかった。そうした試行錯誤を始めてから何年も経って、ようやく出会ったのが舞台脚本でした。それも実らず、最後にはサウンドノベルに辿り着いた。だからいきなりサウンドノベルの『ひぐらし』を作ったんじゃないんです。舞台脚本を書いてから1年後のことでした
「制作会社に採用されなくてよかった」原作者・竜騎士07の挫折と下克上(後編) - 日刊サイゾー